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一升餅とは

一升餅とは、一般的には一升分の1.8kgの量のお餅を丸めたものを言います。 この一升餅は古来より一歳の誕生日のお祝い事に多く用いられてきました。 一升餅は丸いことから三種の神器のひとつ「やたのかがみ」に見立てられ「鏡餅」とも言います。 「一升」を「一生」と掛けて「一生、丸く長生きできるように」と願いを込めて、子供の一歳の誕生日のお祝いの時に使用します。また「一生、食べ物に困らないように」という意味も込められていると言われています。

一般的には「お子様の名前」や「寿」を書いた一升餅を1歳の子供に風呂敷で包み背負わせ、「一生の重みを感じさせる」という行事です。



他にはこの一升餅を「転ばせ餅」「ブッタテ餅」「踏み餅」などと言われ、一歳前までに歩いた子には、わざと餅をぶつけ転ばせたり、一歳前までに歩かなかった子には手足を支え餅の上に立たせたりします。 一升餅を「大地」に例え「大地にしっかり足をつけ歩んでいけるように」と願いを込めたりもします。

とにかく一升餅には、多くの呼び名があり、歴史、言い伝え、意味、祝い方などいろいろな見解があります。地域によっても違ってきます。各都道府県でも違いますし、すぐ隣町でも違ったりします。 そのため現代では、厳密にどういう儀式であったかよりも、「一歳を祝う」「これからの健やかな成長を願う」という意味でお祝いされています。  もちろん一升餅は「誕生餅」とも言われています。 一升餅祝いに込められた願いのまとめ(現代一般編)

◆一生、丸く長生きできるように
◆一生、食べ物に困らないように
◆一生の重みを感じさせる
◆大地にしっかり足をつけ歩んでいけるように

一升餅の神話

一升餅には太陽神の天照大神が宿ると言い伝えられており、この一升餅自体が天照大神が姿を隠した「天の岩戸」に見立てているので、天の岩戸が開いたように、お祝いで使用された後には、将来の円満を願い鏡開きが行われ、餅を切ってお祝いに駆け付けた方々やご近所の方に振舞います。

実は縁起がいい。

乾燥により、一升餅が自然に割れた事(ヒビが入る)も「開いた」と言い、天照大神のご加護があると信じられ、とても縁起がよいものとされています。